4級

ウエーバー:舞踏会への勧誘

解説

カール・マリア・フォン・ウェーバーは、ドイツのロマン派初期の作曲家で、ドイツのロマン派オペラの最初の発展において重要な人物となっています。この作品は1819年に作曲され、ロンド形式で、モデラートとアレグロ・ヴィヴァーチェという異なるテンポの二場面で構成されています。モデラート部分は、テノール音域の旋律は男性の声、ソプラノ音域の旋律は女性の声にそれぞれ近く、交互に入れ替わる旋律は、男女が会話をし、男性が女性を舞踏会へ勧誘する場面にも聞こえます。アレグロ・ヴィヴァーチェは、舞踏の場面で、音階の進行が優雅な舞踏会の雰囲気を作り出しています。

執筆者:宮崎結希

参考演奏