概要

– 概要 –

目的

音楽技能検定とは、日本音楽協会が実施する検定試験です。
日本音楽協会の音楽技能検定は、音楽を長く深く楽しむために実技だけでなく、楽典・ソルフェージュ(学科)を学べるよう設定しています。独自に設けた基準による絶対評価で、ひとりひとりの成長を見やすくします。コンクールの順位とは異なり、いまのあなたの実力を確かめることができます。才能豊かな音楽家を育てるためには、早期のソルフェージュ能力の開発と訓練が有効とされています。音楽技能検定では、8級から1級までの級に、楽典、聴音、リズム・視唱、初見視奏の課目が含まれます。課題曲演奏による実技はもちろんのこと、こうした音楽教育のベースとなる知識を着実に積み上げることが、音楽技能検定の目的です。合格するまで何度でもトライできるのも特徴です。10級は音楽学習1年目程度、1級の難易度は、難関音大合格レベルを設定しています。文部科学省の後援認定を視野に入れ、音楽歴の一つとして履歴書に記載できる検定を目指しています。階段を上るように、一段一段、確かめながら歩みを進める。音楽技能検定を通じて、音楽学習を一生ものにしませんか。

受験規定

お申込み方法

お申込みをするためには登録、ログインが必要です。

    • ■お申込みの流れ

    • 1. こちらよりアカウントの作成。

過去に登録済の場合はログインしてください。

  • 2. お申込みページから受験内容を選択しお申込み。(先着順にWebサイトにて申し込みを受付)
  • ・銀行振込の場合は、ご入金確認後お申込み完了となります。
  • ・各試験会場毎に定員に達し次第新規お申込みを停止します。
  • ・お申込後の級・課題曲・受験会場を含む内容の変更、および取り消し、返金はできません。
  • ・受験票は検定の各期申込締切り月の20日にマイページより確認できます。必ずご確認ください。
  • ・同受験日・会場において複数の異なる級を受験することはできません。
  • ・お申し込み完了メールが届かない場合は協会にお問い合わせください。

結果発表

実技:試験日から10日後の17:00にマイページにて合否をご確認いただけるようになります。
学科:試験日から2週間後の17:00にマイページにて合否をご確認いただけるようになります。

試験内容

試験内容はこちらをご覧ください。
実技、学科それぞれ単独で別日での受験が可能です。(実技1曲ごとに日を分けて受験も可能です。)

料金

料金表

料金表はこちらをご覧ください。

日本音楽協会正会員とは

日本音楽協会の有料会員の方はお得な割引を利用できます。
日本音楽協会正会員の詳細・特典についてはこちらをご覧ください。

    【会員割引】

  • 正会員は、全日本ピアノコンクールエントリー料金・音楽技能検定受験料がそれぞれ10%割引となります。
  • W正会員は、全日本ピアノコンクールエントリー料金・音楽技能検定受験料がそれぞれ15%割引となります。
    【会員種別】

  • ■正会員:個人
  • ■正会員:指導者
  • ■W正会員:個人・指導者ともに正会員になられている場合
    【会員登録について】

  • ■正会員:個人 すでに会員登録をされている方はマイページよりお申込みが可能です。会員登録がまだの方は新規会員登録を行った後、マイページよりお申込みください。
  • ■正会員:指導者:《指導者》正会員申請フォームよりお願いいたします。
  • ■W正会員:個人・指導者ともに正会員になられている方
    エントリー後、割引の対応はいたしかねますのでご注意ください。

実技

各級の課題曲

各級ごとに課題曲リストをご確認ください。

審査

日本音楽協会認定の審査員が2名以上で行います。
(審査は動画審査となる場合があります。)

当日について

当日は以下のものをご持参ください。

  • ■ピアノの補助台・足台・補助ペダル・アシストペダル(必要な場合)
  • ■受験票(マイページより印刷していただくか、当日サイトをご提示ください)
  • ■受付で受験級、名前を確認します。受付表などはございません。
  • ■身分証明書(運転免許証、マイナンバーカード、学生証、パスポート、健康保険証等)
  • ■上履きまたはスリッパ(会場により異なります)
  • ■レターパック
    • 実技・学科ともに合格証等を発送するのに必要ですので、お手数ですが、必要事項(宛先)を記入したレターパックライト(青色)を1部ご持参ください。
      (実技・学科同時受験の場合は、1部のみのご用意で構いません。)

    ※レターパックでの発送について下記4点にご注意ください。

    1. お名前:演奏者
    2. ご依頼主:同上
    3. 品名:書類
    4. シールははがしてご自身で保存

・試験会場へ向かう前に検温を行い、発熱(37.5度以上)や咳等の症状がある場合、自宅待機を求められている場合は、受験会場への来場をお控えください。
・服装は自由です。
・最低人数での来場(中学生以下のお子様のみ同伴者は1名まで)をお願いいたします。保護者控室のご用意はありません。
・障害等でお1人での受験が困難な場合は、ラインにてご相談ください。
・ピアノは442Hzで調律しています。

注意事項

  • ■1・2・3級は暗譜による演奏。4~10級は楽譜をみて演奏できます。
  • ■1級はバロック・古典・ロマン・近現代の4曲を続けて演奏します。
  • ■2級はバロック・古典またはロマン・近現代の組み合わせで2曲を続けて演奏します。
  • ■2級の認定条件は、「バロック・古典」より2曲、「ロマン・近現代」より2曲、の計4曲以上の合格が必要です。
  • ■3級の認定条件は、「バロック」「古典」「ロマン」「近現代」より1曲、の計4曲以上の合格が必要です。
  • ■4~10級の認定条件は、「バロック・古典」より1曲、「ロマン・近現代」より1曲、の計2曲以上の合格が必要です。
  • ■1~10級において、複数曲を演奏する場合は時代の順番で演奏します。
    (バロック・古典→ロマン・近現代)(バロック→古典→ロマン→近現代)
  • 繰り返し(リピート記号)はすべて省略して演奏してください。

学科

本会場・準会場

  • 本会場・・・対象級:1~8級、対象科目:全科目
  • 準会場・・・対象級:4~8級、対象科目:楽典、聴音

各級の試験時間

試験実施方法

楽典

定義

  • 音楽の読み書きに必要な理論や規則。楽典の内容は〈音名・リズム・拍子・音程・音階・和音・演奏記号〉などの基礎知識からなる。

学ぶ目的

  • 楽譜に何が書いてあるかを正しく読むことができる。読み方がわかると、楽譜の情報から音楽を理解することができ、楽曲構成や作風を深く読み取ることができる。それにより、実際に演奏する際の楽曲の理解度が変わる。

学習方法

  • ・楽典の内容まとめた参考書を読んで勉強したり、ワークブックで問題を解く。
  • ・楽語を外国語の辞典などで調べる。
  • ・実際に自分が弾いている曲を分析したり、関連する情報などを調べ、わからないことは先生に聞く。

聴音

定義

  • 西洋音楽の基礎訓練(ソルフェージュ)の一つで、音を聴いて楽譜へと書き起こす能力。演奏されたメロディーを聴き取る旋律聴音と、複数の音を同時に奏でる和音及びその進行を聴き分ける和声聴音がある。

学ぶ目的

  • 音の高さやリズム、重なった音を聴き分ける能力、楽譜を正確かつ綺麗に書く能力を身に付ける。それにより、実際に演奏する際に自分の演奏する多くの声部をよく聴くことができる。

学習方法

  • ・音源付きの参考書と五線紙(ノート)で練習する。
  • ・問題を自分で弾いて録音し、それを聴き楽譜に書き取る。
  • ・書き取った問題をピアノで弾きながら歌ってみる。

リズム/視唱

定義

  • ◆リズム…ソルフェージュの一つで、音符や休符の長さを拍子の中で正確に表現すること。
  • ◆視唱…ソルフェージュの一つで、譜面から得られる音程、リズム、強弱、和声、フレーズ構成などの要素を読み取り、自身の力で正確に歌うこと。

学ぶ目的

  • 楽譜に書いてある音やリズムなどを、速く正確に読み取る能力(読譜力)を身に付ける。また視唱では、細やかな音程や強弱、息づかいの表現を養う。楽器ではなく自分の身体のみで行うことより、実際に演奏する際のリズム感や音程感覚が向上する。

学習方法

  • ・参考書を使用して練習する。普段演奏している楽譜を使用してリズムや視唱をしてみても良い。
  • ・予見時間を決めて楽譜を読み、ピアノなしで歌う。
    →ピアノを弾きながら歌って音程を確認する。
    →リズムだけ叩いてみる。

初見視奏

定義

  • はじめて見る楽譜を短時間で理解し、また曲の構造・形式・作風を瞬時に捉え、演奏すること。音楽的に、途中で止まらず通して弾けることが望ましい。

学ぶ目的

  • 楽譜の内容を瞬時に読み取り理解し、演奏する能力を身に付ける。ソルフェージュの様々な知識を直接演奏に結び付けることができる。初見能力が向上すると、アンサンブルの際などにも役立つ。

学習方法

  • ・初見の曲集や、普段使用している楽譜を使って演奏してみる。(普段演奏している曲よりも易しいものを選ぶ。)
  • ・予見の時間を取り(はじめは納得がいくまで見て、次第に短くしていく)、楽譜から目を離さずに、今弾いているところより先の小節を見て練習する。
  • ・スケールやアルペジオの運指を意識する。
  • ・手のポジショニングのために、鍵盤の上で手を滑らせて黒鍵の位置を知り、自分の手の大きさと音域を身体で把握する。
  • ・予見中に楽譜全体に目を通し、曲の構成を把握できるようにする。(たくさんの楽譜を見ることで様々な時代様式や作風を知る)

審査

  • 1~3級は、4科目の合計点で審査をします。(各25点の100点満点)
  • 4~8級は、2科目の合計点で審査をします。(各50点の100点満点)
  • ※合計で60点以上であればいずれかの科目が0点でも合格となります。

当日について

・当日は以下のものをご持参ください。

    • ■受験票(マイページより印刷していただくか、当日サイトをご提示ください。)
    • ■受付で受験級、名前を確認します。受付表などはございません。
    • ■身分証明書(運転免許証、マイナンバーカード、学生証、パスポート、健康保険証等)
    • ■筆記用具(鉛筆)
    • ■上履きまたはスリッパ(会場により異なります)
    • ■レターパック
      • 実技・学科ともに合格証等を発送するのに必要ですので、お手数ですが、必要事項(宛先)を記入したレターパックライト(青色)を1部ご持参ください。
        (実技・学科同時受験の場合は、1部のみのご用意で構いません。)

      ※レターパックでの発送について下記4点にご注意ください。

      1. お名前:演奏者
      2. ご依頼主:同上
      3. 品名:書類
      4. シールははがしてご自身で保存

    ・試験会場へ向かう前に検温を行い、発熱(37.5度以上)や咳等の症状がある場合、自宅待機を求められている場合は、受験会場への来場をお控えください。
    ・服装は自由です。
    ・最低人数での来場(中学生以下のお子様のみ同伴者は1名まで)をお願いいたします。お申込みの際に、付添人氏名と連絡先のご登録が必要です。
    ・障害等でお1人での受験が困難な場合は、ラインにてご相談ください。

    注意事項

    • ■筆記用具(鉛筆)をご用意ください。

    級の認定

    各級の認定条件は実技の合格と学科の合格が必要です。(9級、10級は実技のみ)
    (実技において、4~10級の認定条件は、「バロック・古典」より1曲、「ロマン・近現代」より1曲、の計2曲以上の合格が必要です。)
    級の認定は実技、学科ともに合格時期が3年以内である事が必要です。

    実技・学科の合格証、各級の認定証(賞状)と楯は前期は7月、後期は翌年1月に発送いたします。

    • 合格証イメージ
    • 級認定証イメージ
    • 級認定楯イメージ

    結果の公表、褒賞について

    ■実技:試験日から10日後の17:00にマイページにて合否を発表します。
    ■学科 : 試験日から2週間後の17:00にマイページにて合否を発表します。
    ■試験結果を学校へお知らせする場合は 連絡フォーム をダウンロードしてご提出ください。

    級の認定者と優秀な成績を収めた方は、HPにて掲載いたします。また、審査結果を新聞等マス・メディアに提供する場合があります。
    お名前の非公開を希望される方は、お問い合わせよりご連絡ください。
    優秀な成績を収めた方は、ほかのコンクールへの推薦、各種ご案内(入賞者記念コンサート、公開レッスン等)を送付することがあります。