5級

バッハ:フランス組曲 第3番よりアルマンド、ジーグ

解説

この作品は、もともとバッハの二番目の妻、アンナ・マグダレーナのために書かれたものであると言われています。同時期、バッハは多くのクラヴィーア作品を書き上げており、それは、一説には自ら設計したクラヴィーアがこの頃に完成したからであるとも考えられています。全6曲あるフランス組曲は、当時の流行に従って多くが舞曲の形式で構成されており、アルマンドとジーグもその一種です。アルマンドは「ドイツ風」の意で、やや自由なテンポの4拍子、ジーグは8分の6、または8分の9拍子のイギリスの⺠族舞曲を意味します。なお、フランス組曲という名の由来は不明であり、バッハ自身もフランスを訪れたことはなかったようです。

執筆者:山本大地

参考演奏