5級

ハイドン:ソナタ 第 42 番 ト長調 Hob.XVI:27 より第 1 楽章

解説

ウィーン古典派を代表する作曲家の一人であるヨーゼフ・ハイドンは、しばしば交響曲、弦楽四重奏曲の父と称されます。彼は多くのピアノソナタも残していますが、同じくウィーン古典派の代表であるモーツァルトやベートーヴェンのピアノソナタと比べ、やや知名度が低い感は否めません。ハイドンにやや堅苦しいイメージがつきがちであることも、その一因のように思えます。しかし、彼は友人のおさげ髪をいたずらで切り落としてみたり、演奏会で寝ている人を起こすための曲を書いたりと、ユーモアに溢れた人物でした。この作品のおどけたような装飾音などにも、ハイドンの遊び心を垣間見ることができるでしょう。

執筆者:山本大地

参考演奏