5級

モーツァルト:ロンド ニ長調

解説

ロンドとは、異なる旋律を挟みつつ同じ旋律(主題)が何度も現れる楽曲のことであり、日本語では輪舞曲などと訳されます。このように書くと、円舞曲と訳されるワルツと混同してしまいそうになりますが、ワルツとは主に三拍子で書かれたテンポの良い舞曲のことであり、楽曲の構成の種類を指すロンドとは全く異なります。「輪舞曲」ですが、舞曲の呼称ではないという訳です。モーツァルトは3曲のロンド作品を残しましたが、全て正規のロンドに比べて自由な形式で書かれています。この作品はなぜかモーツァルトの自作品目録には含まれていないのですが、ピアノ学習においては非常にポピュラーな楽曲として親しまれています。

執筆者:山本大地

参考演奏