5級

バダジェフスカ:乙女の祈り

解説

テクラ・バダジェフスカは1838に生まれ、わずか24歳でこの世を去ったポーランドの女性ピアニストであり、このただ一曲のみでその名を残しています。この作品は作曲年代も作曲経緯もほとんど明らかになっていません。日本には明治時代に譜面が持ち込まれ、以来ピアノ学習の定番として、また、駅の発車メロディなど、街中でよく耳にする曲として広く親しまれています。一方、作曲者の故郷であるポーランドでは知名度が低く、日本への留学生などによる「再発見」を経て徐々に知られるようになっていったと言います。

執筆者:山本大地

参考演奏