5級

バルトーク:ソナチネ 第 1 楽章

解説

ハンガリーの作曲家であるバルトーク・ベーラは、膨大な数の⺠俗音楽を調査し、その理論を自らの作品に落とし込みました。そのため、彼の作品は非常に難解な和声進行やリズムで構成されており、また、作曲法を誰にも教えることがなかったため、今なお多くの演奏者や音楽学者が彼の作品を研究し続けています。一方、彼は子供向けのピアノ作品を多く残しており、ピアノ教育には熱心であったことが伺えます。この楽曲の旋律は、彼がトランシルヴァニアで採取した⺠族音楽に基づいており、自身の編曲による管弦楽版では「トランシルヴァニア舞曲」と改題されています。作曲者の解説によれば、一楽章はバグパイプの演奏を表しているようです。

執筆者:山本大地

参考演奏