1級

リスト:パガニーニ大練習曲集第 3 番「ラ・カンパネラ」

解説

「悪魔と契約したヴァイオリニスト」と言われたニコロ・パガニーニがヴァイオリン奏法の可能性を広げたことは、ピアノ演奏法の発展を常に考えていたリストにも大きな示唆を与えました。それを最も具体的に体現したのが、このパガニーニ大練習曲集です。ここに収録された作品は、パガニーニによる超絶技巧ヴァイオリン曲集「24のカプリース」を原曲としますが、この「ラ・カンパネラ」は、ヴァイオリン協奏曲第二番三楽章の主題が元になっています。これらは材料はパガニーニの作品ではあるものの、決して「編曲」ではなく、リストによる「ピアノ曲」であることが、両者を聴き比べても十分に頷けるものです。

執筆者:山本大地

参考演奏

冒頭譜例