J.S.バッハ:メヌエット ト長調Anh.116
解説
“メヌエット”とは、4 分の 3 拍子の優雅な舞曲です。元々フランスの民族舞踏曲として作られたものですが、1650 年頃から宮廷舞曲として使用されるようになりました。この曲は《アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳》に収録されたメヌエットです。この曲集はバッハが、同じ宮廷のソプラノ歌手であり、のちに妻となったアンナに捧げたものですが、自作曲ばかりが並んでいるわけではありません。このメヌエットも作曲者はバッハではなく、ドイツの作曲家クリスティアン・ペツォールト(1677〜1733)によって作られたものです。そのため正確には『ペツォールトのメヌエット』と
明記されます。3 部形式で、可愛らしい可憐な曲想です。
明記されます。3 部形式で、可愛らしい可憐な曲想です。
執筆者:今井菜名子