7級

J.S.バッハ:ミュゼット ニ長調Anh.126

解説

“ミュゼット”とは本来、フランスの民族楽器のことで、17〜18 世紀に農民の楽器として用いられたバクパイプの一種を指します。のちにこの楽器のために作られた舞曲のことも“ミュゼット”と呼ぶようになりました。また“ミュゼット”の意味合いとして、牧歌的な、のどかな田舎風のメロディーによる楽曲や舞曲のことを指す場合もあります。素朴で明るく、陽気な踊りのスタイルが特徴的です。この曲も、2 拍子のリズムに乗って思わず弾んでしまうような、生き生きとした鮮やかな曲想になっています。持続する低音の間に挟まれるユニゾンに、面白さや楽しさを感じて演奏出来ると良い
と思います。

執筆者:今井菜名子

参考演奏