7級

J.S.バッハ:メヌエット ニ短調Anh.132

解説

《アンナ・マクダレーナの音楽帳》の第二巻に収録されたメヌエットです。作曲者不詳のクラヴィーア曲の一つとなります。この曲は、1〜8 小節目までの A の部分、9〜16 小節目までの B の部分からなるシンプルな 2 部形式で出来ています。B の部分のメロディーには、エネルギーを感じる 10 度の跳躍が出てきます。1 オクターヴ以上の跳躍になるとつい力が入ってしまいますが、決して力まず、手首を常に柔らかく保ち、よく歌って弾く必要があります。演奏の際には気品を忘れず、短調だからといって深刻な雰囲気になりすぎないよう心がけると良いと思います。

執筆者:今井菜名子

参考演奏