7級

ハイドン:アリエッタ 第1番 変ホ長調Hob.XVI:3

解説

作曲者のハイドン(1732〜1809)は、古典派音楽の形成期における最も重要な作曲家です。交響曲、弦楽四重奏曲などのソナタ形式による絶対音楽の作品を多く残し、モーツァルト、ベートーヴェンに繋がるウィーン古典派の基礎を築きました。交響曲の父、弦楽四重奏曲の父と呼ばれています。この曲の題である“アリエッタ”とは、“小さなアリア”という意味です。アリアとは、叙情的でメロディアスな独唱曲のことで、オペラ、オラトリオ、カンタータなどの中に含まれるものを指します。この曲も、右手は歌のメロディー、左手の伴奏形は弦楽器のように感じられます。ゆったりと心地よいテンポで、呼吸を意識しながら演奏すると良いと思います。

執筆者:今井菜名子

参考演奏