7級

ブルグミュラー:乗馬 Op.100-25

解説

この曲は、《貴婦人の乗馬》の名で親しまれています。乗馬と言っても疾走と勢いよく駆けていくイメージではなく、極めて優雅な曲調です。冒頭の歯切れの良いスタッカートは馬の蹄の音に聞こえてきます。軽く跳ねているだけの印象にならないように、強拍と弱拍の意識を持つことが重要かと思います。レガートは気品があり、ユニゾンは勇ましく、美しく滑らかな中間部も“貴婦人”を想像させます。コーダからはより盛り上がり、華やかに終始し堂々と終わります。《25の練習曲》の 1 番最後の曲に相応しい締めくくりです。

執筆者:今井菜名子

参考演奏