7級

ギロック:ウィンナーワルツ

解説

作曲者のギロック(1917〜1933)は、アメリカの音楽教育家であり作曲家です。彼の作品は高度な技術を必要としないものでありながら、美しいメロディーやハーモニー、面白いリズムなど魅力に溢れていて、今も多くの人々に親しまれ、ピアノ学習者の教材としても広く扱われています。この曲は《こどものためのアルバム》に含まれている曲です。曲の題である“ウインナーワルツ”とは、19 世紀のウィーンで流行し、のちにヨーロッパ中に広まっていった独特なリズム感のワルツです。3 拍子が均等な長さではなく、2 拍目をやや早めにずらして演奏され、それにより流動感が生み出されます。華やかに、優雅に弾くためには自由な即興性が求められます。

執筆者:今井菜名子

参考演奏