7級

カバレフスキー:ソナチネ Op.27-18

解説

作曲者のカバレフスキー(1904〜1987)は、ロシアの作曲家です。彼は一貫して理解しやすい音楽に取り組み、特に子供向けの作品に力を入れていました。ソ連音楽の通俗的、つまり大衆に親しまれ共感される易しい側面を代表する作曲家です。この曲は、《30 の子供の小品》に収録された曲です。右手の歯切れよい符点のリズムと、左手の空間を感じる三和音での動きは、どこか異国の土地の民謡のような懐かしさを感じさせます。メロディーは上昇し、三和音は下降していき、広がりながら流れよく進んでいきます。キッパリと鋭く演奏すると、大人数で歌いながら足を踏み鳴らして踊っているような朗々とした雰囲気になり、かっこいいのではないかと思います。

執筆者:今井菜名子

参考演奏