2級

ハイドン:ピアノソナタ 第 31 番変イ長調 Hob.XVI.46 より第 1 楽章

解説

ソナタ形式で書かれた、テーマが明朗で、即興性のあるピアノソナタです。ハイドンの30代後半~40代前半にみられる興奮した勢いのある曲風がこの作品にも表れており、速いパッセージやきめ細かな音型が特徴的です。作曲したハイドンは人生の大半をハンガリーの大貴族エステルハージ家に仕えており、ピアノソナタ第31番もそのような私的な場での演奏を想定して、試し弾きや指慣らし的な意味で作曲されたと考えられています。

執筆者:竹本明星

参考演奏