2級

モーツァルト:ピアノソナタ ニ長調 KV.576 より第 1 楽章

解説

モーツァルトが死の二年前に完成させた、ピアノソナタの中では最後の作品となっています。「狩」や「トランペット」の愛称で知られ、その名の通り、角笛を想起させるモチーフで曲が始まります。作曲された背景には、モーツァルトが王女フリードリケのために弾きやすくやさしい曲を依頼された経緯がありますが、実際に完成したこの作品は難解な作曲技法が使われ、頻繁に転調しながら、各指を独立させて弾くことが求められるため、難曲として知られています。

執筆者:竹本明星

参考演奏