2級

ベートーヴェン:ピアノソナタ 第 17 番 Op.31-2 二短調 「テンペスト」より第 1 楽章

解説

1802年に作曲された、3つの楽章がすべてソナタ形式のピアノソナタです。この作品について、ベートーヴェンは「今までの作品に満足しておらず、まったく新しい道をゆくつもりだ」と述べています。また、ベートーヴェンは弟子にこの作品への解釈を尋ねられたとき、シェイクスピアのテンペストを読むように示唆したため、この名称が付いたと言われています。1楽章は、緊張感のある同一音の急速な反復から始まり、ゆったりとした幻想的な部分をはさみながら進行する、変化に富んだ楽曲構成になっています。

執筆者:竹本明星

参考演奏