2級

シューマン:幻想小曲集 Op.12-7 夢のもつれ

解説

「夢のもつれ(Traumes Wirren)」は、幻想小曲集全8曲のうちの第7曲で、自由な3部形式をとります。幻想小曲集に収められている各8つのファンタジーは、それぞれ詩的な標題を持ち、関連し合いながら対比、調和していますが、この第7番は独立して演奏会のアンコールなどで取り上げられることも多い1曲になっています。転調しながら軽やかに跳躍を繰り返す主楽想の部分は演奏が非常に難しく、全体的に練習曲的な性質を持ちます。

執筆者:竹本明星

参考演奏