2級

リスト:3 つの演奏会用練習曲より第 3 番「ため息」

解説

1845年~1848年にかけて作曲された演奏会用練習曲の第3曲です。変ニ長調で、楽譜にはアレグロ・アフェットゥオーソ(快活に速く、やさしく愛をこめて)と表記されてあります。ワイマールで作曲活動に専念する直前の時期に書かれました。練習曲ではあるものの、甘美な旋律で詩情に満ちているため、演奏会にも取り上げられやすい1曲となっています。つねにアルペッジョをしながら素早く両手を交差させ、3本の手で弾いているかのようにみせるテクニックを要します。この作品の献呈先は、叔父のエドゥアルトになっています。

執筆者:竹本明星

参考演奏