2級

ブラームス:2つのラプソディ 第1番 Op.79-1

解説

楽譜には、アジタート(激動した)、2分の2拍子と表記されています。自由な手法で書かれるカプリチオとして構想され、1879年に作曲されました。ロンド・ソナタ形式をとり、大胆に転調しながら、途中主調が何度も再現される構成になっています。中間部に緩やかな部分がありますが、「天空を駆け巡る若きヨハネス」と称されていたように、跳躍が多く、主題の部分は非常に堂々としています。ブラームスの成熟期にあたる作品で、エリザーベト・フォン・シュトックハウゼンに献呈されています。

執筆者:竹本明星

参考演奏