2級

メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソ

解説

メンデルスゾーンが1828年、初恋の女性のために書いた《ホ短調のエチュード》を書き加えて、この《ロンドカプリチオーゾ》が作曲されました。彼は、出版することが作品の完成と考えていたため、自らの作品が出版される前に入念に改変を行ったことで知られています。「カプリチオーゾ」とは、イタリア語で「気まぐれに」を意味します。後半部は特にテクニカルで軽やかな装飾音が増えていき、華麗な響きでフィナーレを飾ります。メロディーの美しさも際立つ作品で、演奏会でも取り上げられやすい1曲になっています。

執筆者:竹本明星

参考演奏