2級

ドビュッシー:前奏曲 第 1 集より 12 ミンストレル

解説

1909年~1910年にかけて作曲された前奏曲第1集の終曲となっています。第1集では世界各国の舞曲をモチーフにした曲が、互いの曲想やコントラストを発揮できるように並べられています。第12曲の「ミンストレル」は、19世紀中頃、アメリカで人気のあったミンストレル・ショー(黒人に扮した白人のショー)を題材にしており、おどけた雰囲気のリズムからは、バンジョーやドラム、タップダンスの靴音が想起できます。楽譜には、「中ぐらいの速さで(ぴりぴりした神経にユーモアを加えて) 」と書かれてあります。

執筆者:竹本明星

参考演奏