2級

ラヴェル:ソナチネ 第 1 楽章

解説

1903年~1905年にかけてラヴェルが作曲した全3楽章構成のソナチネです。音楽雑誌が催した作曲コンクールのために作られたことがきっかけで人気を博し、1905年デュラン社から出版されました。「ソナチネ」というとおり、小さなソナタとしてシンプルな構成で、且つ抒情的なメロディーが流れる、美しい古典的完成となっています。第1楽章(Modéré 「中くらいの速さで」) は、和声進行が大変巧みで、それに伴い、旋律も微妙な変化をしているのが見事です。

執筆者:竹本明星

参考演奏