2級

プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」からモンターギュー家とキャプレット家 Op.75-6

解説

プロコフィエフはロシア革命後、アメリカに拠点を移して活動しており、知名度を上げて後、祖国ソ連に呼び戻されました。「ロメオとジュリエット」は、帰国したもののソ連の検閲にかかり、なかなか舞台化が叶わなかったため、管弦楽用、ピアノ独奏用と、組曲の方が先に出版され、知られるようになりました。バレエの舞台化は、1938年に行われています。モンタギュー家とキャプレット家の場面は、騎士と貴婦人たちとの舞踏会場での音楽、とあるように、堂々としていて威圧的な雰囲気を感じさせる、重厚な低音が印象的な曲になっています。

執筆者:竹本明星

参考演奏