3級

バッハ:フランス組曲第5番より アルマンドとジーグ

解説

数曲の舞曲より構成されるこの曲は、1722年頃にバッハによって作曲されました。バッハは、『フランス組曲』を6曲作曲していて、この曲はその中の第5番です。第一曲目にあたるアルマンドは、フランス語でドイツ風、ドイツの踊りという意味です。4分の4拍子のこの踊りは、あまり激しくなく落ち着いていて、気品あふれる曲調のため宮廷などで大きな人気を得ていました。終曲に当たる『ジーグ』はイギリスを発祥とする軽快で速い舞曲です。テーマが、違う声部で重なるように次々と出てくるので、おしゃべりしてるように聞こえてくる明るい曲です。この5番は、一つ一つの楽章の性格が鮮明で対比がはっきりしているので色々な曲奏を楽しめる曲です。

執筆者:河野百花

参考演奏

冒頭譜例