3級

ヘンデル:シャコンヌ ト長調

解説

ヘンデルは、『音楽の母』とも呼ばれている、バッハと同じ時代に活躍したバロックを代表する作曲家です。シャコンヌはバロック時代に書かれることの多かった変奏曲の一種です。この曲は、1730年代に、クラウザン(チェンバロ)組曲の中の一曲として作曲されました。21個の変奏からなり、第1変奏から第8変奏までが壮大なテーマで、明るく軽快にさまざまな顔を見せるながら展開され、その後、第9変奏から第16変奏までト短調に転調し、がらりと曲調が変化します。そして再び、ト長調に戻り、広い空間をイメージさせるような響きで締めくくられます。

執筆者:河野百花

参考演奏

冒頭譜例