3級

モーツァルト:ピアノソナタ 第 11 番イ長調 K.331 より第 1 楽章

解説

この曲は、モーツァルトによって作曲された全3楽章からなるピアノソナタです。第3楽章がとても有名な『トルコ行進曲』であるため、「トルコ行進曲付きご」と呼ばれることが多いです。この一楽章は、バルカロール風の主題と、6つの変奏からなる、変奏曲形式で書かれています。主題の旋律が、テンポの変化や、転調をしながら、休符や分散和音、音階パッセージなどの、モーツァルトらしいあらゆる装飾技法が施され、変奏されていきます。最後の第6変奏はアレグレットとなり、そのまま軽快なテンポで短いコーダを伴って華やかに締めくくられます。

執筆者:河野百花

参考演奏

冒頭譜例