3級

メンデルスゾーン:無言歌集第 5 巻より「春の歌」

解説

1842年にロマン派の作曲家、フェリックス・メンデルスゾーンによって作曲されました。この曲は15年かけて作曲された、『無言歌集』というピアノ独奏のための作品集の中の第5巻の6曲目にあたる曲です。この曲の冒頭に「春の歌のように」という指示をメンデルスゾーンは残していることから、「春の歌」と呼ばれています。温かい印象をもつイ長調で作曲されており、人々の春への憧れを軽やかに歌っています。左手のアルペジオがそよそよと吹く春の風を表している様です。この曲は、無言歌集の中でも最も有名な曲となっていて、ヴァイオリンなどさまざまな楽器にも編曲されており、多くの人に愛されている名曲です。

執筆者:河野百花

参考演奏

冒頭譜例