ショパン:軍隊ポロネーズ
解説
フレデリック・ショパンが1838年に作曲したポロネーズです。ポロネーズは、ショパンの祖国であるポーランドの貴族の間で伝わってきた民族舞曲です。堂々としたポロネーズリズムの刻みの上で、オクターブの旋律が鳴らされ、明るく、威厳があり、堂々とした曲奏となっています。ショパンらしいロマンティックなメロディーは無く、あまり曲奏の変化もない単純な構成になっていますが、その内容の分かりやすさ、ショパンの愛国心を感じられる力強さから、多くの人に愛され、ショパンのポロネーズの中で、人気のある一曲となっています。
執筆者:河野百花