3級

ショパン:幻想即興曲

解説

1834年にショパンによって作曲されました。A-B-Aという3部形式になっています。Aの部分では、左手がアルペジオで音楽の流れを作り、その上で右手が自由に歌われます。Bの中間部ではショパンらしいロマンティックなうっとりする美しいメロディーを奏でます。そうして再びAの部分が演奏され激しい部分が現れますが、最後にまた過去を回想するようにBの美しいメロディーが低音で現れ、静かに終わります。この様に、感情の変化が激しいこの曲は、とても聞き応え、弾き応え抜群で、ショパンが作曲した即興曲の中でも、弾かれる機会の多い曲となっています。

執筆者:河野百花

参考演奏

冒頭譜例