3級

ブラームス:2つのラプソディより第 2 番 Op.79-2 ト短調

解説

1879年に当時46歳だったブラームスによって作曲されました。ラプソディーというのは、狂詩曲ともいわれる、自由な形式の民族的、叙事的な曲を指します。この曲は、低音域でオクターヴが鳴らされ、縦刻みのしっかりとした厚い響きの主題から始まります。しだいに、転調しながら3連符の動きの下で、オクターブの暗いメロディーが歌われます。テーマがいろいろな形で出てきて、表情を変えながらクライマックスへ向かいます。静かに歌うところが出てきますが、最後は突然、力強いフォルティッシモの和音で締めくくられます。この作品は、ブラームスのピアノ曲の中でも広く親しまれており、演奏会等でもよく取り上げられています。

執筆者:河野百花

参考演奏

冒頭譜例