3級

リスト:愛の夢 第3番 変イ長調 S.541/3 R.211

解説

『ピアノの魔術師』と呼ばれるほどの超絶技をもち、さらに美しい美貌から多くの女性に愛されたハンガリー出身のフランツ・リストによって作曲されました。この曲はもともとソプラノの独唱歌曲として作曲され、その後ピアノ独奏版に編曲されました。甘く美しいメロディーは内声から始まり、左右で弾き分けながら、形を変えて歌われます。そのメロディーの周りで伴奏部分も左右で担っており、そのメロディーと伴奏の弾き分けが、ピアニストの腕の見せ所です。この曲が第三番目として入っている『3つの夜想曲』という副題を持つ曲の中で、特に人気が高く、多くのピアニストがコンサートのアンコール曲としても演奏しています。

執筆者:河野百花

参考演奏

冒頭譜例