3級

バルトーク:ミクロコスモス No.148 ブルガリアンリズムによる 6 つの舞曲より第 1 番

解説

この曲は、バルトークの創作欲がもっとも充実していた1926~39年にかけて作曲した、『ミクロコスモス』という全六巻156曲の小品からなるピアノのための練習曲集の第6巻の中に収められています。『ブルガリアンリズムによる6つの舞曲』という題がついているなかの第一曲目にあたるこの曲は、ブルガリアの民謡に使われている、1小節内で、八分音符を不平等な単位にわけて演奏するリズムが使われています。左右が、噛み合わないさまざまなリズムなので難しい分、とても聞きごたえのあるこの曲は、コンサートでアンコールなどに用いられることが多い曲の1つとなっています。バルトークが生前最後にブダペストで演奏会を開催した際も自らこの6曲を演奏しました。

執筆者:河野百花

参考演奏