バルトーク:ミクロコスモス No.149 ブルガリアンリズムによる 6 つの舞曲より第 2 番
解説
この曲は、バルトークの創作欲がもっとも充実していた1926~39年にかけて作曲した、『ミクロコスモス』という全六巻156曲の小品からなる、ピアノのための練習曲集の中の六巻に収められています。『ブルガリアンリズムによる6つの舞曲』という題がついている中の第2曲目にあたるこの曲は、ブルガリアの民謡に、頻繁に出てくる変拍子を用いており、複雑で、難しいですが、その分とても躍動感があり、特徴的なキャラクターを持っていて、技巧的にも聴かせることができる曲です。民族音楽を長年研究していたバルトークの代表作の一つでもあり、今でも多くのピアニストに演奏されています。
執筆者:河野百花