4級

モーツァルト:ピアノソナタ 第 11 番 K.331 より第 3 楽章「トルコ行進曲」

解説

この曲を含むピアノ・ソナタは、変奏曲・メヌエット・行進曲で構成されており、配列の仕方が異例です。よく知られている「トルコ行進曲」は、1780年代の初めにウィーンで作曲され、元の題名は《トルコ風 Allatur-ca》と呼ばれ、チェコの民謡であるHorela lips hore-la が主題となっています。ドイツ語の歌詞「わが心は喜び、苦しみを忘れ」をつけて歌われることもあるそうです。ワクワクするけたたましさを感じられるこの曲は、過度に飾り立てた服装のトルコ兵がヨーロッパの大通りを行進している、というモーツァルトの思い浮かべた光景が描かれていると言われています。

執筆者:宮崎結希

参考演奏